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アスリブインタビュー 大橋ボクシングジム会長 東日本ボクシング協会会長 大橋秀行様

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Q横浜高校から専修大学ボクシング部へ進学されていますが、まずはボクシングとの出会いについて教えてください。

兄貴の影響です。兄貴がボクシングをしていて、いつも練習相手にされていました。そこから興味を持ち、僕もボクシングを始めました。
始めは兄貴の方が才能は良いと言われていたのですが、兄貴の信条は、『練習しないで勝つのがかっこいい』。僕は『全力で練習に打ち込めば、負けたとしてもかっこいい』でした。それが世界チャンピオンになれた自分と、日本ランカーで引退した兄貴との違いだと思っています。
実はボクシングを始めた小学生の頃から世界チャンピオンになるって決めていました。
自分は太りやすい体質でしたので、世界チャンピオンになるために、一日一食しかとりませんでした。
小学校から現役を引退するまでの間ずっと一日一食でした。もちろん学校の先生から親に「給食を食べるように言ってくれ」と連絡がいきます。
しかし僕は先生に「夢のためだから邪魔しないで」とお願いしました。
結構変な子ですよね。近所では変人扱いされていましたから(笑)。
でも、小学生の時先生から「君は『夢を夢で終わらせない』子だ」と言われたことを今でも覚えています。

Q私自身もボクシングをやってきて知っているのですが、ボクシングの練習って、もの凄くつらいじゃないですか。辞めようとお考えになられたことはなかったのですか?

つらいと感じたことはないですね。
好きでやっていましたから、楽しくて自然と続いていました。
実際ボクシングの練習って、自由になる時間が結構ありますしね。
もしつらいと感じても、心の持ちようで変えられるはずですよ。

Q 世界チャンピオンになるまでの道のりを簡単にお話いただけますか?

負けた試合を「いい試合だった」と言う選手のことを、「それは負けたことに対しての言い訳だ」と某チャンピオンが言っていました。でも僕の意見は違います。
ボクシングでも人生でも、絶対にいつか負けはきます。でも僕は、負けは大事なことだと思います。負けることによって目が覚めたり、反省したりして強くなるのだと思います。
実は僕は、150年に一人の天才と呼ばれ天狗になっていました。
無傷、無敗で世界チャンピオンになる予定が、途中で無名の韓国人選手に負けてしまいました。その時天狗の鼻が一気に折れましたね。「あー、自分は天狗だったのだなぁ」と、その負け試合で初めて気づきましたよ。
ちなみに僕の一番印象に残っている試合は、リカルドロペスと対戦して負けたあの試合です。ほかに印象に残っているのは全て負けた試合です。

Qボクシングを通して得た一番大きなものはなんですか?

一番は人との出会いですね。私は、いままで色々な人に助けられたと実感しています。
あとは本が好きなり、そこから多くを学んだことです。
ある韓国人選手との試合で韓国に行った時、4万人の大観衆のアウェイ戦でした。
すごく怖かったですねー。でも、戦国時代の侍や、神風特攻隊の人はもっと怖かったはずだと自分に言い聞かせました。
試合前に戦国時代の本を読むと安心しましたよ(笑)。
そしてこの頃からいろんなジャンルの本を読むようになりましたね。
それ以外にも、朝16キロのロードワークが終わってから、夜の練習までの間ずっと本を読んでいました。本を好きになる以前はロードワークの後寝ていたのですが、このままではダメ人間になるような気がしてしまったので本を読むことにしました。
友人との待ち合わせ場所も本屋さんだったりしましたよ(笑)。

Qなぜボクシングジムを開こうと思われたのですか?

僕はWBA,WBCの両団体のチャンピオンベルトをとりました。
そして次は、自分で育てた世界チャンピオンを誕生させたいと思い、大橋ボクシングジムを設立しました。
結果、川嶋勝重選手が世界チャンピオンになったときは自分がチャンピオンになった時よりもうれしかったですよ。

Q今後の大橋ジムの目標はなんですか?

私が現役時代お世話になった米倉ジムの米倉会長は、5人の世界チャンピオンを誕生させました。それを抜くのが今の目標です。

Q 大橋ジムほど大きく、奇麗なボクシングジムは珍しいですが、これほどの規模のボクシングジムのコンセプトはなんなのでしょうか?

プロを育てること、それとも女性を含めすべての人にボクシングの魅力を伝えることですか?
スポーツをする人の多くがスポーツクラブに行ってしまいます。
最近はスポーツクラブでもボクササイズがありますから。
ですから、奇麗なジムで、老若男女がボクシングを楽しめるジムを作りたかったのです。
また、年齢を問わずボクシング協会に加盟しているジムで練習していれば取得できるライセンスを発行するのも面白いのではないかと考えています。

Q ボクシングジムの会長、東日本ボクシング協会の会長以外に現在やられていること、今後やろうとされているプランなどがありましたら可能な範囲でお答えいただけますか?

どこのジムも練習生が減っているのが現状です。女子ボクシング、ジュニア育成を今後目指そうと思っています。また先ほども話しましたが、ライセンスの枠組みを広くすることも考えています。女性、子ども、シルバー世代ごとにライセンスを与えることで底辺を広げる。よって、女の子の彼氏が試合を見に来きて、その彼氏がボクシングをはじめる。その反対もありますよね。こういった方法でボクシング人口を増やせればなぁと、今戦略を練っています。

Qボクシングの経験から今に活きていることは具体的にはどのようなことですか?

どんなことでも基本が大事ということですね。ボクシングの基本はジャブ、ストレートです。でもボクシングで一番難しいパンチって、実はストレートとワンツーなのです。
基本ができていないとなんでもダメですね。

Qそれでは、最後に今の学生またプロボクサーなどのアスリートに向けて一言お願いします。

ボクシングはハングリースポーツなので、ラスト30秒での練習、減量など、色々と学ぶものが多いスポーツです。リングの上では殺しても罪にならないし殺されてもしょうがない。そんなスポーツです。でもボクシング、ボクシングジムには無限の可能性があります。
お互いの仕事を知らない人たちが共通のことをしている場所です。
解りやすく言えば、暴力団と警察が同じサンドバックを叩いていたり、ってことです。
それがボクシングであり、ボクシングジムなのです。
お2人(アスリブのインタビュアー)も実感していると思いますが、ジムでの友人は戦友であり、一生の友達になれるはずです。
他にも、ボクシング、ジムを通じての実戦的な社会体験から、子供も礼儀正しくなり、お金では買えないものを学べます。
また、今の世の中には気力のない子が多くいます。人生は一度。
5,60回夏が来たら終りですよ。
その子たちには歴史に名を刻むくらいの目標、生きがいを見つけてほしいです。
夢をかなえるためには、なんでも常にワクワク感を持ってやること。
あとは、自分を生んでくれた両親に感謝、会長、先生、先輩などの師匠、お世話になった人に感謝することです。
感謝をすると心が綺麗になります。そうすると自然に協力してくれる人や仲間がでてくるものです。
『夢を夢で終わらせない』。夢は絶対にかなうものです。これが僕がボクシングから教わった一番のことかもしれませんね。

お忙しいところ有難うございました。
今後とも宜しくお願い致します。


 
   

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